舞い込んできた! 2

最初の話では勤務地は、「吹田」「高槻」「北区」のどれかだった
ところがこの電話では各営業所でも同じように探しているので
居住地に近い営業所に配置してもらえるかもしれないと言う内容だった
まだ確定ではないがそんな可能性もあると言うのだ

居住地に近い営業所
それは私が勤めていた営業所である
そこなら子供を送った後、チャリでそのまま行ける距離だ

しかし古巣にのこのこ今更出て行くのも恥かしいと思った

私は切迫早産で入院したまま退職
パパも鬱で休職後退職した会社だ

おそらく電話の主である同期が漏らしたと思われるのだが
私の自殺未遂もお局様の耳にも入った
私が勤務していた時に転勤になっているので会うことは皆無に等しいのだが
もしも他の人で知っている人がいたらと思うとむかむかしてきた

いや、そのことだけでなく本当に鬱が随分良くなったとはいえ
仕事などできるのか?と言うことが一番だった

親友にもメールした
叔父にも電話した
親友ママに電話したら
「もうすぐ帰ってくるから電話さす」と言う
のでパパの帰りと同時進行で待った

ずんずん具合が悪くなる…。

やっぱりダメだわ、私

 
デプロメールを飲んだ

親友と話した
「いい話やん。チャンスの神様やん。そんな話もうないで」
 
 「そうやんなぁ〜。でも気力体力持つか心配」

「やるか、やれへんか決めるだけやん。自信がないからいろんな理由
くっつけたくなるけどな。私もようやるから。わかるけど。いいと思うで。」

 「そうやんなぁ〜。このご時世にこんな条件で雇ってくれるんやもんな。」
 「でも時給730円やで。大手やのにケチやろ?・笑」
 「社会に出るの怖いよぉ〜」

「できる。パワー有り余ってんねんから・笑」

 「そうやんなぁ〜。できるよな。昔働いてたんやもんな。私できるよな!」
 「チャンスの神様の前髪掴んでみるわ!」

と自己暗示をかけるように言った

チャンスの神様の前髪は3本しかないらしい
それを逃すともうないのだ
当たって砕けろ!かな

 
それでもやっぱり気分が優れないので同期に早速電話した
「頑張ってみようかと…。」
 「あっ!ほんま!」
 「私としては頑張ってみて欲しい」

いろいろ話しているうちに薬のおかげか?不安が薄らいだ
効いてるような気がするぞデプロメール

月曜に採用かどうかが決定する