基礎講座29回目 1

金曜の基礎講座のテーマは、何やろう?

アルコール依存症者の特徴』と言ったところかな?


アル症者の家族は「わがまま」「嘘つき」「意志薄弱」と言う言葉をよく口にする

それが性格だと思っている

しかし、本来の性格ではなく病気の結果そうなっている

アル症になりやすい性格と言うものはなく色んな性格の人がこの病になる

一旦この病気になると「病的飲酒欲求」から長期に渡り飲み続ける

問題を起こしたくなくてもうまくいかない

周囲には非難、説教を受け自分の存在価値を認めて貰えなくなる

その中で何年も暮らしていればどんな性格の人間でも

「ほぼ同じようなものの考え方」になってくる


家族も地獄…。

本人も地獄…。

ほんまに殺生な病気やで…。


『自分がしたいと思う通りに出来ない』

アル症者はこの病気のせいで飲酒のコントロールを喪失

「飲んで問題を起こしたくないと強く願うようになる」

この気持ちは普通の酒飲みにはない

正常に飲酒出来る人は飲んでも問題は起きないから

アル症者はこの病気のせいで「普通の意志では飲酒を制御する事が困難」

癌患者に「治りたい気があれば治るはず」とは言わない

酒を止めたくても止められなくて苦しんでいる

それがアルコール依存症


『誰にも分かって貰えない』

飲酒問題を解決しようと試みるがうまく出来ず「劣等感」に苦しむようになる

しかも誰も理解してくれる人はおらず「酷い孤独感」も起きる

自責・絶望・問題ないと否認・周りがそうさせると言う被害者意識

アルコールが切れた時は周りが全て非難や軽蔑していると感じ

人の中に出る事に大変な勇気がいる

しらふで耐えるのは難しく、だから、酩酊する事で忘れようとする

また飲めば問題を起こす

益々自分が嫌になりまた飲酒

悪循環


『援助の必要を認めない』
(否認や病気のメカニズムを知らないのも原因)

完全に断酒するしかないと学んでも「頑強に抵抗」する人は多い

問題の過少化

適量ならよいと考える

適量で止める能力を無くしている事を認めようとしない

結果病気は進行

墓場へ…。


(続く)