性的虐待について 2

(続き)


弟さえも気持ち悪い時があった

家離れをする為に女の子は父親に嫌悪感を持ち

外の男性に目が向くようになるのは普通のこと

うちには父親はいなかったから弟がその対象になった

とにかく男が気持ち悪かった

でも、好きな人はやはりいたのだ

そこそこ普通に女性としての準備段階には入ったんだと思う


しかしながら母はどんどん壊れていき

自分の身体障害もかなりのコンプレックスになり

「私はどうせ結婚も出来ない」

と思った

それは友達にはいいにくかった

身体のコンプレックスを持ってることはあまり表にだしたくなかったから

だから
「結婚はしない」

と言う言い方にした

負けず嫌いだ


いろんな感情が入り混じってた

母はやはり父を恨んでいて、私にさんざん恨み言を言った


母は鬱でない時は夜出掛けることも多かった

ベロベロに酔って帰ることもあった


高校生くらいだったか、ある夜寝ていたら

母がバタバタと帰宅した

うるさいなぁ〜と思いながら朝まで寝たが何やら様子が

おかしかった


翌朝、母は
「タクシーの運転手に襲われた」

と言う

どこまでほんまで、どこまで母の妄想か分からない

私はあまり信用しなかったが

「植え込みに倒された時についた傷や」
とパンプスを見せられた

母は
「家にお金あるから家まで行けばそれを渡す」

と運転手に言い、それでバタバタと帰宅したと言う

お金でかたがつき、体には何もなかったと言っていた

でも、同じ女としてそれは充分すぎるくらい

私にとっても恐ろしい体験だった


母からだけでなく、躁の状態の叔父も言葉で茶化したりと

性的な聞きたくないことも聞かされた

母に風呂を覗かれて体をけなされたりもした

普通の愛ある関係でのセックスがどんなものか

さっぱり分からないでいた

パパとの関係でも


これらは他愛もないことかも知れない

それでも私は性に対して歪んだ認識を持った

それなりに傷んだと思う

今、敢えてこれらのことを呼ぶならば

性的虐待の一種ではないか?

と思うのだ

何も男親からだけが虐待じゃないと思う

子供でいさせて欲しかったなぁ