暗中模索

やっぱり、暗中模索だ

毎日、毎日

これといった答えが見つからない

疲れだけが溜まっていく


象の調教の話しを思い出した

野生の象を捕まえてきて、最初はデッカイ杭で繋いでおく

逃げ出すことを試みて

無理だと諦めた象は小さな杭で

象の力で抜き取れるとしても

無理だと信じ込んで逃げ出すことを止めてしまう

なんか私のようだ


私の人生は狭い視野や枠の中でしか生きていない印象があると言われた

最近は特にその幅が狭くなっているとも

元々幅が狭いのは私の人生観

子供ん時から

これは贅沢

あれは無駄

これをしなきゃならない

それもしなきゃならない

と役割やらを背負って生きてきた

だから外の世界は何も知らない

聞いて知っても、少し体験しても

例えば自分の為にお金を使っても

罪悪感しかなかった

買い物依存やギャンブル依存の間が苦しいのは

ビョーキだから当たり前

でも、こないだみたいに子供を有料の制度を利用して

映画に行くのは罪悪感

自分の治療の為にお金を使っても罪悪感

それに横浜まで行ったとか

それは遠出とは言え遊びでなく

娯楽や趣味の為でもないと指摘されて

私はほんまに心の底から楽しんだことがなかったと思い返した


思えば父親との面会がそうだった

楽しんで帰れば母は嫉妬で機嫌が悪く

遊びに行ったことが悪いことになっていった

そうすると、行くなと言われた訳でもないのに

いつしか行くのが億劫になった

小さな杭でも外へ行けなくなったのだ

自分の楽しみの為には

治療や勉強の名目をつけなきゃ

外へ出ることすら罪悪感


高いビデオカメラや一眼レフのカメラも

娘が生まれるからと言う名目

自分がいいものが欲しくても言い訳がないと買えない


結婚してブランド服を買い漁った時は

明らかに買い物依存だったけど

初めて楽しかった

でもすぐに罪悪感

周りにはそれを贅沢としか言う人しか居なかった


帰り道ピアスを見る女性がいた

ピアスはなくても生きていけると

言い聞かせて生きてきた

一度、自分の楽しみの為だけにお金を使ってみようと思う