半年 4

続き


旦那の奈良の実父なんか、家族が呼び出しも何も

いきなり本人告知だった

近年、本人告知は当たり前になってきているらしい

昔は家族が全部背負って、ついた嘘の罪悪感も背負ってきたが

本人の生きる尊厳を言い出してからこういう風潮になったとか、ネットでは書いてたっけ

だから、凄く不思議だった

幼なじみが主張するように、おっちゃんはきっと闘っただろう人柄なのに

他の家族が反対して、うちと同じく告知なし

これまた、私に都合よく考える

私には与えられたこと

終わりまで我慢出来ず話して良かった

幼なじみも1年経ってるからか、冷静に当時を振り返って話してくれた

同じしんどさ抱えてたってことがわかっただけ、私は救われた


電話し始めて、この幼なじみまで肝臓がどうの、腫瘍マーカーがどうのと聞き

しかも病院ももう行ってない

真剣に説教垂れた

「あんた子供おるんやろ?」
「笑いごっちゃないで!」
「自分いつも私に言うてるやんか!」

と怒ったった

頼むわ、ほんま…。

もう親しい人をこんな病気で失いたくないわ

いきなり死なれるのも辛いけども、いくら覚悟しているとは言え

その間中苦しいんだからね!

アホ!


母のあの『後2日』は、いったいなんなんだろう?

本当に後2日かと、精神の病があるからこそ逆にそういうことが研ぎ澄まされてわかる?

とか思ったら、諦めモードでご飯もちょっとしか入らなかった

でも、幼なじみが
「1日でも長く生きてもらえるように、出来る時は行って、
孫の成長を見る希望とか持ってもらって」

を聞いてたら、まだ終わってないのに諦めてどうすんの?

と思えてきた

「ほんま食べられなくなる日が来るから。だけどまだ食べられてるやん」と聞いてそう思ったのだ

ここで凹んで動けなくなったら意味がないや

やはり、経験者の意見は力になるなぁ

おっちゃんも、ありがとう


また抗うつ剤も使って欲しいくらいだ

だけと衰弱する方が楽に逝けるとかも聞くし

自然なんだろうね

それでもだ

まだ明日(今日)も面会に行くもんね

明後日も行けたら行くもんね

仕事がつらかったら休むもんね


なんか元気出たら眠い

寝よう