お母ちゃん

15時35分、母は旅立った

私も弟も側で声をかけて、手を握ってられた

ナースステーションから来ないからナースコールしたら

「心臓はモニターにきちんと動いてたから呼吸が先に止まったんやね」

とのことだった

たしかに心拍はナースステーション前から聞こえてたが

この呼吸はもう何をしても無理だと悟った

犬猫と一緒にするなと怒られそうだが、猫の臨終にも幾度となく立ち会った

だからもう逝く時にはわかってしまって

ナースは呼んだが見届けて欲しかった

もう何かして欲しかったわけじゃない

痰の吸引はしたから、一旦息を吹き返して、余計つらかったね

ごめんね

「お母ちゃん!逝くんか!?」
「お疲れさん!ありがとう!」

そう言って血の気が引いて、瞼が痙攣して

舌がもう喉に落ち込む様も弟と言葉にして確認しながら

その瞬間を一緒にいた

弟を呼び戻しておいて本当に良かった


今朝は救急車が走り回ってたし、雨

早ければ今晩かと覚悟してたが、ちょっと早まった

だけどナースもたくさんいる時間だったし

みんなが母のことを思ってくれてる様子も感じた

仕事だけでなくて

泣いてくれた今日の担当ナースも

昨夜の夜勤のナースも帰り際には顔をたくさん触って名前を呼んでくれていた

もうとっくに帰ってただろうに私服の夜勤のその方を見かけ、階段でお礼が言えた

本当に皆さんよくしてくださった

ホスピス以上と思う

ホスピス行かなかったけど


葬儀屋のことでバタバタして遅くなったが、私の自宅付近会場にした

もう独りにしたくなかったが、明日の通夜や明後日の葬儀のこともある

娘も本当にありがとう

旦那もありがとう

仲間もクリニックも、母の医療スタッフも、

そして、お母ちゃんありがとう

今はじぃちゃんみたいに笑ってるように穏やかだ