二十年ですよ…。

私が実家を出てから今日で二十年…。

二十年って…。

そんな年月って経つもんなんやね〜。

びっくりするわ。


あの日のことはまだ結構覚えている。

母も酔っ払いながらも、私が本当に家を出るのがわかってたようで

体に気をつけてとか、そんな会話をした気もするが

それよりか荷物を運んでくれる、迎えの同期の車が遅れてるのが気になっていた。

引っ越し先の最寄り駅で、他の同期と待ち合わせていたから。

布団と段ボール箱を数箱、裏の出入り口にほっぽりだして

母には「車が来たら積んで持ってきて。」と頼んで

自分は電車で待ち合わせの駅に急いだ。

母は結構穏やかに送り出してくれた。

連続飲酒が続いていたからか、はたまた娘が本当に家を出る諦めもあったのか。

聞いたこともないから今となってはわからないけど。


そんな母もこの日からゴールデンウィークまで初めて酒を断った。

通院もきちんとしていたらしい。

やっぱり連休でスリップするんだとガックリ。

でもまた次はきっとあると思ってた。

そんなのはなかったけど。

結局、入院続きになったと思う。

その辺りは入退院が多過ぎる人だったから、ごちゃごちゃになってて

よくわからない。

母もまともに生きたかったろうなぁとは思う。


荷物を彼女と運んでくれた同期も、27歳の若さで故人になった。

家を出るきっかけになった母ももう居ない。

その後2月頃から付き合いが始まったのが今のオッサンだけども

オッサンとももうすぐ二十年と思うと恐ろしいわな。

進歩のない喧嘩ばっかりなのに、よく続いてんなぁ。

オッサンの特性あってのことだと近年わかったが。


まぁ二十年という月日は長いような短いような。

始めは部屋に電器もなくて、台所の灯りだけで過ごしたんよな。

これでも怖がりだから、電気のつかない、まだ馴染みのない部屋は怖かった。

しかもカーテンもなくて灯りが漏れて。

まだ近所周りしてなかったから、お向かいのおばあちゃんが覗きにきたと後日知る。

どうにか寝てて、夜中にガラス戸にバン!と手を当てられたら

布団被って出られんかったし。

後日挨拶周りしたら、お向かいのおばあちゃんが
誰かが電気を消し忘れたのかと見にきたとかで。

それからもちょくちょくその隣のおばあちゃんと二人で

いろいろ世話を焼いてくれた。

年賀状は出しているが、随分お年だからなぁ。

今の自宅から自転車で10分もかからないのに

なかなか大きな道路を渡ってまではいかないもんで。

人生のステージが変われば仕方のないこともあるけれど。

たまに思い出してはそんな自分が昔とは少しだけ変わったことに気付く。

みんなこんなもんなんだと思っても、ちょっとだけ冷たくなったようで

居心地が悪くなる。


もうあの実家も処分して随分経った。

旦那と別居もしたこともあったが、出戻りして5年も経った。

もういろいろ帰れないところまで来たなぁと思う。

未だに自分の行きたいところ、なりたい自分には届かないままなんだけども。

まぁ総合的には常に頑張ってましたな。

最近、さすがに息切れして、いろいろどうでもよくなってきたけれど。

酒だけでなくタバコまで止めてみたり。

こないだの診察でも先生に言われたし、自分でも思ってたけども

生きる準備をしながら死にたい。

バラバラだけども、やっぱり生きたいんでしょうな。

せめてモノが普通に捨てられるくらいにはなりたい。

自分が捨てられたくないからか、やっぱりまだまだ捨てられない。

また汚部屋が悪化中だしなぁ。

お金をどこから出すと考えもなく

バカスカ買い替えとかしてるし…。

でも二十年近くあるモノも多くて

買い替えしようと思ったら、どれもこれもにもなるし。

しかしながら少しセーブはせねば。


やっぱり12月4日は自分の独立記念日なんですな。

ちょっと感傷にも浸ったわ〜。