葬式という儀式2

子供を迎えに行った
朝は送る時間がバラバラなので人に会う確立が少なくてよいのだが
お迎えは決まった時間に門の前で待機なので
泣きはらした目で他のお母さん達と会うのは嫌だった

会社時代も母やお局さんのことで毎日のように泣いていたので
原因のお局さんに突っ込まれたっけ…。
本当に瞼が開かないくらい腫れた目になるのだ
 

お昼は作る気力が無かったので購入
ごはんを食べ、葬儀会社の方が来るということもあり
気を紛らわせるためにもといった感じで
なんとか台所を片付けたり部屋を片付けた

でも、掃除機はかけれなかった
ボクは掃除機が雷や花火と同じくらい怖かったから

実家に居た頃、毛を吸い込む為と面白半分でボクに掃除機で
体を吸い込んでみたっけ…。
「きゃいんきゃいん」いってたね
ごめんね…。
 
 
金具とかビニールとか燃えないものは一緒に入れれないとの事で
はずさなければならなかったがボクに触れるのが怖かった

ペット葬の会社から電話
 震えた
それからやっと準備をした

家まで上がっていただいて近所の方に分からないようにバスタオルで隠した

その方とダンボールを抱えて下まで
火葬車を見て、もう最期なんだと涙が止まらなかった
マンションの横でボクを火葬車の中に入れていただいた
もう車は熱を発していた
お花とオヤツも一緒に入れてもらった

「これで最後のお別れです」
と言われ人目も気にせず号泣
 人間と同じようにするんだねぇ
 (経験は無いが「お葬式」という映画を観たことがある)

娘は死というものがまだ分からないので
「ボクちゃん骨にすんねんな。☆☆も見たい〜。」
と少しはしゃいでいた

空になったダンボールを引きずって号泣しながら部屋まで行く間に
数人に会ってしまった
でも今は泣いてもいいんだって思うようにした
娘はかぁちゃんが何故こんなに泣くのか分からないようだった

人目につかない所で火葬してくれるそうだ
子供もいたので自宅待機の間、叔父に電話
ギリギリまで話してもらって助かった

火葬が無事終わったと連絡が入り拾骨をしに下へ
人目を避けて拾骨をできる場所はないのかな?と思った
      
                           つづく