アルコール依存症 〜彼の遺したメッセージ〜 1

今日は精神科のクリニックに行ってきた
私の通っているクリニックはほとんどがアルコール依存症の患者ばかり
先生が専門で診ているから
 
何故ここに通うようになったのか…。
私の母がアルコール依存症だから
 
最初は違うクリニックに通っていた
母がつながった病院だ
共依存ということで家族グループに出ていた
自助グループも保健所の精神保健相談員の紹介で行くようになった

自分の診察もしてもらっていた
不安神経症のような症状が出てきたからだ

子供時代、母が間違っていて、自分は正しいと思っていた

もちろん子供ということで無力だった
そのことが全く分らないほど私の生活は混乱していた

優等生(勉強はできなかったけどね)を通している反面
つっぱって大人に、時には警察にも噛み付いた

 
そこのクリニックだけでは物足りなさを感じ始めた(だったと思う)
パパとの結婚の約束が出来た頃
今のクリニックを、同じ精神保健相談員に紹介してもらった

先生とは22歳の終わり頃からのお付き合いである
前のクリニックの先生と違い、明るく気さくな先生だった

初めカウンセリングのつもりで診察に行った
数日後
「また来たの?」
と言われ少しへこんだ

話をして
「あなたは大丈夫」
みたいなことを言われさらにへこんで帰った

迷った末に
しばらくしてからもう一度通院
「必要なかったらココにはこないよって思ったんです!」
と正直に涙ぐみながら伝えた

先生も前回
「言った後、しまったって思ったんだよな」
と言い分ってくださった

そしてこの先生に信頼を持った
 
ココの家族グループにも参加した
自分自身のお酒の飲み方に迷いや不安を抱きながら…。

 
初めて抗鬱剤だったか抗不安剤を処方してもらったのは
結婚したての寒い冬

母のことで近所の人に責め倒され
会社も休んだほどの出来事があった時
外に出るのも怖くなった

自分の責任でないことで責められる
この病気にはありがちなこと

「そんなに(薬が)怖いと考えずに今は使ったほうがいい」
と先生に言われた

病院へ行くまでも泣きはらし、ご飯も喉を通らなかった
時間が解決してくれたのか、薬の効果があったのか
出来事は水曜日だったが月曜日からは出社も出来た

この時は薬はすぐに切れたので依存するようになるとは
夢にも思わなかった…。

(続く)