アルコホリズムの中で生き抜いて

AC関連の本を読み終えた

毎週のクリニックのミーティングでも子供時代に多々触れるのだが

純粋と言うのも変だけどアルコール依存症者との生活を生で経験したのを思い出した


母はアルコール依存症者で躁鬱病も持っている

それは凄まじい生活だった

私は女性として与えられるべき事も逃して生きてきた

社会人になった時に壁にぶち当たった


娘を産んでからも母として生きると言う事がどういう事か分からなかった

うつ状態になり幼い娘の世話が出来なくなった


パパも先輩からのイジメで鬱になった

3ヵ月の休職後、実母の内縁の夫の会社に転職

パパの転職が嫌で生きる事に絶望した

自殺を図った


2歳になってなかった娘は私の鬱状態で世話が出来なくなった

パパは毎日朝から晩までパチンコ屋へで携帯も繋がらない

西宮は福祉に力を入れてたようで相談するとあっさり乳児院行きが決まった

パパは反対した

しかし2人とも世話が出来ないのが現状だった


2度面会に行ったが娘は無口になっていた

1語の「ワンワン」等から2語の「ひこうき いった」

等を知らない内に覚えていた

私は感情を殺した


面会が済むと連れ帰って貰えないのを言わなくても理解していて

先生の後ろに隠れ目に一杯涙をためて「バイバイ」と黙って手を振る

聞き分けが良すぎる

パパと帰り道は大喧嘩し私は車を降り電車で帰った


そんな風に娘とも離れていたから処方薬を大量服薬して死のうとした時

実行に移せたんだと思う

母性本能が麻痺していた


私は精神病院に入院した

たった1週間しかいなかった

その間に引っ越しは済ませて貰った

命を懸けて拒否した転職をパパは踏み切った


やっと手に入れた安定した生活

もう生活苦は味わえない

私には頼れる親がいない


その後娘が肺炎で入院し私は処方薬が切れ離脱症状に苦しんだ

心身共に苦しんだ


私自身もアルコールに問題を抱えた

祖母に聞いたのは祖母の父が大酒飲みだった事

そしてその父の父もそうだった事

結婚してみればパパにとっても義母の弟がアルコール依存症だった事

私はつくづくアルコホリズムの中に生きている

…。

やはり私自身の棚卸しが必要だ