わかっちゃいるけど、やめられない1

昨夜はニュースを見なかったので今朝クリニックに行く時立ち寄ったコンビニの新聞で

植木等さんの訃報を知った

勿論、私は懐かし映像番組等でしかクレイジーキャッツも知らないんだけど

スーダラ節は知っている

まさしくアルコール依存症者の歌である

「わかっちゃいるけど、やめられない」


新入社員の時飲み会が度々あった

JRの最寄り駅に行くには自転車で5分程かかる

その途中にある居酒屋で私は酔っ払った

会社の男子の独身寮がある地域だったのでその駅前にあった居酒屋で同期と飲んだ

寮以外の事務系の男子と私を含む女子はそれぞれ自宅に帰る為に皆で駅に

私はホームのゴミ箱に座り、お尻を突っ込み足を上げ

けらけら笑っていた

凄く楽しくてその行動を取った訳だが普段から同年代はしないような

子供っぽい行動をしていたので、少しオーバーリアクションと言う認識しかなかった

酔っ払いながらも同期達の白い目は察知した

今、自分がアルコール依存症者であると認め断酒をする道を歩き始めて

酒や居酒屋を意識するようになり、忘れていた醜態を晒したその居酒屋を

チャリで横切る度に苦笑する

酔っ払い駅のホームに立つ度に頭の中はスーダラ節が流れてたのも

訃報を知って思い出した


ほんま、アホやね


親の世代から世間を明るくしてくれた植木等さんのご冥福をお祈り申し上げます


今日は2週間ぶりにクロスの仲間に会いやはり安心した

ミーティングも適度な緊張だけで、ここに居ていいんだと言う安心感があった

テーマは「支え」

私に取っては怒りも憎しみも生きる支えになっていた

アディクションも然り

そこから回復する為には仲間、医療者、家族がいてくれたからと今は思える

憎い母ですら霊的病を抱えながら乳をくれ、おしめを変えてくれたから今の私がある

愛は全くなかった訳ではなかった

なのに母を憎み病気を恨み世間を嫉む事で生きる支えにしている

昔、ACグループの仲間が言っていた
「そうする事で自分に利益があるんだ」



確かに自己憐憫にも浸れる訳だしね

被害者にもなれる訳だ

気付いてても心地よい事を選んで生きてきた

その結果、病気は進行した

私はクロスアディクトになった


(続く)