話死合い

お陰さんで『はな死あい』にならないで済んだ

娘が寝てからゆっくり話した

カマかけても仕方ないから単刀直入に切り出した
「お金ないと言うから借金あるかもと疑ってる」



パパは
「それはしてへん」

と言ったが私はどうしても信じられなかった

なので最初は単純だった説明がどんどん増え日曜に義母と話した事も伝えた

義母に内緒と言われ言わないと約束した事は言っていない

何故先月からお金が足りないのか?

パパは
「夕方何か食べたり飲んだりしてるもん」

と言う

私も渡した小遣いの使い道までほんまは探りたくない

もしパチンコへ行き勝っても負けても嫌な気持ちになるのは間違いない

しかし疑い出したら頭の中はそれに捕らわれ

あの鬱の胸の重苦しさとざわざわ感が体を支配し始めた

ああ、こうやって私は鬱になって行ったんやなと思った


パパには申し訳ないがどうしても信じられない

何度も何度も確認した

仕事が忙しいのは義母からも聞いた

私も感じてたがやはりパパは会長にまだ使われている

パパの好きにしていいと会長が言った時案に対しいざやったらダメだしがでる

ああ、あの会長なら多分そうやろと思ってた

武勇伝を語るわりには中身のない見栄っ張りとずっと思ってた

父にどことなく似てるのだ

それとも男とは皆そう言う生き物なのだろうか?

私は世間知らずだと思う

仕事も大手のぬる湯しか知らない

それでも人の顔色を見るのは得意だ

子供の時からの生き残る方法だから

そのクセ我慢出来ないのでガスを抜く

真正面からぶち当たり惨敗も数知れず


母の尻拭いをしながら生きてきて、自分の尻を拭わないといけない事に気付かずにいた


パパから仕事の内容も聞けた

正直言えばまだ完全には信用出来ない

「信頼して貰えてないからパパは話さないと感じてる」

と看護長に言ったら
「信頼してても〜言えなくなる」
(酷い物忘れで思い出せん)

でも理解した

確かに約束等アディクションの前には歯が立たないではないか

それと同じなのだと


昨夜の1時間置きの中途覚醒でかなり疲れてる

信用出来なくても信じるマネは出来る

後は神に委ねるしかないのだ

鬱へのプロセスを見れただけでも儲けものかな