基礎講座29回目 4

(続き)


家族はこのような飲酒の理由に振り回されてはいけない

本人が持ち出す「口実」(ストレスは楽しいと感じていてもある)

を無くしても飲酒は止まらない

アルコール依存症と言う病気にかかっていて

そこからくる病的飲酒欲求により飲んでいるから

まず病気を治す事

本人が病気に「直面」する事が必要

断酒してもすぐにはよくならない

ま〜、私を見れば一目瞭然だな…。


『ウソが多くなる』

嘘を重ねるうちに慣れてしまう

家族はアル症者は嘘つきだと思っているが元々嘘つきな性格の人は殆どいない

アル症者が嘘を言うのは飲酒の為に嘘をつく事が多い

時には同僚や親戚を死んだ事にして酒代を作り出す

病気の為にやむにやまれずやっている事が多い

本心から酒を止めると言っても強迫的飲酒欲求により

飲んでしまうので結果的に嘘をついた事になる


『自分が一番偉いと思う』

酔いが冷めると耐え難い孤独感や劣等感にみまわれ

身の置き所のない情けなさを感じる

このような不快感をしらふでやり過ごすのは困難でアルコールの力に頼る

不快な気持ちが一掃され何でも出来るように錯覚する

自分が偉く思えてくると周りは皆バカに見える

不平不満は募り心中穏やかでなくなり苛々する

断酒した後にもこのような状態(ドライドランク)になる事がある


『酒を飲む…その事で頭は一杯』

一旦体内にアルコールが入ると次の酒を飲む事しか考えられなくなる

私もまだ次の日からの連続飲酒になってなかっただけで

次の酒を飲む事で頭は一杯だった

本数が次第に減ってくると淋しくなった

娘の夏休みとかに飲んでた時はパパに会社帰りに追加を買ってきて貰う事もあった

大抵は追加が要らないくらいに買い込んだ

親友んちでも倉庫の発泡酒を冷蔵庫で冷やすタイミングを見計らっていた

ママが酒の飲み方をとやかく言い出す前に親友妹んちに移動するタイミングを伺っていた

こういった自己認識が大切と言う

忘れない為には継続して仲間に会う必要がある


『回復出来ると信じられない』

何度も断酒に挑戦しその度に失敗を繰り返すと

自分にも酒が止められると信じる事が出来なくなる


(もう続けたくないけど続く)