ホームグループ 2

(続き)
 
 
先に書いたように先生になだめられて、私はうな垂れて帰宅した
 
それから1週間ほど行かなかった
 
決心してもう一度クリニックに言って診察で先生に言った
「私は自分の問題を何とかしたいから来たんです」
「大丈夫じゃないから来たんです!!」
 
と半泣きになって声を搾り出すように言った
 
先生は
「あの時、ああ言ってしまったのを『しまった〜』と後から思ったんだよ」
「悪かったな」
 
と言ってくれた
 
最初の頃にこういうやり取りがあったから私は先生を信頼している
 
ただ、盲目的に先生の信者をやっているわけではない
 
自分がこの先生になら正直になれる
 
この先生には正直でなくちゃいけない
 
正直になれなかったら自分がここに来る理由は本当になくなる
 
そう思った
 
 
けれど、自分がアル中だと言う事だけは認めたくなくて逃げ出した
 
薬物依存になって出戻りした時も先生は受け入れてくれた
 
先生にも看護長にもワーカーにも、ある種の依存心はあるけれど
 
そこは依存症に対する専門家であるので線引きはしてくださる
 
その距離感というものをまずは学ばせてくださる
 
 
あの頃とは比べ物にならないくらいクリニックは患者が増えた
 
仲間が増えた分の淋しさみたいなものもあった
 
ワーカーに指摘されたことがあるが先生や看護長に対して無意識に
 
父親を求めているのかもしれない
 
 
今年の2月にCoDAに、3月にはAAに通い始めた私は診察でも先生に言った
 
なのにこの水曜日に先生は
「あ、そうなの!?」
 
と言ったので、聞いてなかったなぁぁぁぁーーーっ!!
 
と少し恨めしく思いつつ(笑)、こんだけ患者おんのに覚えてられんわな
 
そりゃカルテに「タコ」も「火曜サスペンス」も書くわな(爆)
 
そして今度はしっかりカルテに書いてくださった先生を見た
 
 
この前の日曜日
 
私にやっとホームグループが出来た
 
CoDAの方で何ヶ月か前に
「ホームグループのメンバー募集中でーす」
 
と仲間が言ってて、あ、CoDAもホームグループとかあんねんや
 
当たり前やけどそうなんかと感心しつつメンバーに入れてと言えなかった
 
だからやっとこさだった
 
受け入れてくださった仲間達に感謝…。