スリップ

『金曜日の晩、祝いの席でコップに1杯だけのビールを飲んだ
 
飲む時は、祝いの席だからと断れなかった
 
そして飲んだ後、もう1杯欲しいと思った
 
やっぱり私は酒止まらへんねんなーと思った
 
 
飲んだ時はもうええねんと思って飲んだのに、暫くビールの後味を思い出して
 
いたら、段々しょぼくれてきた
 
あー。また、一からの断酒か…。
 
たとえコップ1杯でもこれはスリップなんや
 
なかった事にはならへんのや
 
それまで1杯で止まったら断酒継続中やんって頭に浮かんでいた』
 
 
というところで目が覚めた
 
夢落ちである
 
 
でも、起きてすぐには思い出さなかった
 
朝ご飯を娘と食べていてポンっと頭にこのことが浮かんだ
 
前日のミーティングが効いてたんだろうか?
 
はたまた「クレヨンしんちゃん」でバベ奉行(鍋奉行ならぬバーベキュー奉行)を
 
していた父ちゃんのビールの空き缶を見たからか?
 
  
この時、暑い毎日だしビール飲んだら上手いだろなーって思った
 
真剣に思って生唾飲み込んだ
 
んで、自分の唐突な飲酒欲求に驚いた
 
長くは続かないのだが、こうやって時折ぐわっとかなりの大きさで飲酒欲求が湧く
 
最初の頃は周りの飲む人に味を言われるのが辛かった
 
私も味見!って思ってしまうから
 
今もたまにワインのようなジュースっぽい味には未練が湧く
 
それから酔いを思い出す
 
 
だからこの夢はほんまにリアルでビビった
 
ほんまに夢でよかったと思った
 
これ現実に飲んでたらもっと長い間落ち込むわけだし
 
すぐにまた一からなんて気持ち切り替えるのは私には無理だと思う
 
逆に開き直ってとことん飲むやろうな
 
そしてまた「普通に飲めるやん妄想」が湧いて度々の飲酒
 
娘ガッカリ
 
私ガックリ
 
 
娘に夢を話したら
「夢でも飲んだらアカンねん」
「飲んだらコレでどつき回すで?」
 
とハチミツシロップの容器を振りかざした
 
眉を下げて私に説教する顔を見て、娘は既に毎日不安なんだと思った
 
「この歳で色々見てしまったからなぁ」
 
と大人びたことを言う娘
 
やっぱりスリップは簡単にはできひんよなぁ…。(苦笑)