最低な人間 2

私は人間として病んでる

自分を生んでくれた母親が骨折して痛い思いしてると言うのに

また問題を起こしたとしか取れない

死ねばいいとさえ思った

人間のクズは私の方だ


病院につくと痛み止めが効いてるのか

オカンは口を開けて寝ていた

その顔がまた不細工で…。

情けないやら恥ずかしいやら

起こさないように書類を書いた

程なく先生からの説明

右大腿骨転子下骨折とかで、以前左大腿骨を手術したように

人工骨頭にすることはないとのことだった

ボルトを入れるのだが、骨頭などがパリパリに割れてるので

緩むと言うか、またズレる可能性があること

それでも手術をすれば座れるようにはなるらしく

寝たきりは免れるとのこと

今までのように車椅子生活が出来るようだ

ポータブルトイレが使えるようになるかまでは

聞くのを忘れたが、またこんな事故の可能性を考えたら

使えない方がいいのかもしれない

右大腿骨は元々、骨頭壊死で脆くなっていた

昭和60年に診断され半年後に人工骨頭を入れる予定をしていた

でも減りが思ったより遅かったので、行けるところまで

そのままでいこうと言うことになっていた

人工骨頭も10年したら寿命が来るからまた手術し直さないと

いけないから

今はもっと持つ人工関節が出来てるとは思うが

当時はそうだった


結局、平成7年に入院先の精神科から電話があり

ベッドから転落して左大腿骨を骨折した

右だけでなく体中の骨が脆くなってたからだ

アルコールにより骨までがボロボロ

今回の手術においても糖尿病もあるから飲んでる薬の加減で

血が止まりにくいだとか

合併症の危険があることも聞く


それにしてもレントゲンを見たが吐き気がした

左は人工関節を2回入れたがズレてしまい痛みが酷く

今は抜いてしまっている

だけど骨頭もなくなっており、骨の位置もぐちゃぐちゃ

今回折れた右も本来の位置からかなりズレて食い込んでた

他の人のレントゲンと比較しての説明だったから

その違いは明らかで、どうにも出来ないのを

気休めに手術すると言った感じだった


(続く)