共依存のなせる業 2

(続き)


それから計算器を叩いてた

車の売却代金が入っても10月にあるパパの生命保険の

年払い費用が出ない現実に行き当たる

車の維持費がなくなっても、車の維持費以上の赤字が毎月出ていたから

結局、売却代金は生活費に消える

パパの防水携帯と私の礼服の代金もまだだし

そしたら毎月、月始めに仕分けする項目の中から

削るしかなくなる

それを考えたらもうパパの小遣いを削るしかなかった


しかしながら5万のパパの小遣いのうち3万は借金の返済

後の2万の中から2500円は家のお金を抜き取った分の返済として

差し引いてる

残り17500円で一月過ごしてる

タバコ代込み

家では私のタバコも吸ってるから

丸々と言うわけではないが

かなり厳しい

自分の小遣いから会社の交通費やガソリン代も立て替えないといけない

社長だしたまには後輩や取引先の人にもおごらないといけない

その分は義母が1万は出してる

私は知らないことになってるが

なのでこれ以上パパの小遣いを削るわけにもいかなかった


そしたらどうやってパパの小遣いを削り生活費に充てるのか?

もう借金を精算するしかないんではないか?

と言うところまできた


たまたま親友が電話をくれた

前日から愚痴及びメールしてたから

そしてその事も話した

話したらずっとしんどかった思いが溢れて泣けた


しかもあれだけ必死で守ってきた娘の預金に手をつけることになる

娘が将来、大学行きたいと言ったら

もし行かなくても嫁に行く時には持たせてやりたい

自分は両方それがなかったから

一度も引き出してない預金通帳を渡すつもりだった

それが出来ない

ましてや私らがアディクションで作った借金の為に

娘の将来を脅かす

手放さないといけないのが現状でも辛かった


親友の電話で泣いてたら娘がぎゅーっと抱きしめにきた

ホンマに申し訳なくてたまらんかった

今まで「貸して」と言ったことも本気ではなかったけどあった

娘は「いや」と言ってた

だけど「ごめんな。貸してな」

と言うと頷いた


私は私なりに頑張った

だけど敗北した


(続く)