よせばいいのに 1

金曜日だったかに数日ためてた家計簿をつけようと

多少お金を入れてあるBOXを持ってきた

いつもは触らないJCBの支払い分としてよけてある封筒を

何の気なしに触った

あれ?お札は?

入ってるはずの札がない

小銭だけ

毎月、自転車操業で手をつけまくってたが

車を売った代金が入ってからすぐに補填した

もうあんな大変な思いはしたくないから

絶対手をつけないと決めていた

それにこないだから他の積み立てから補填と銀行から下ろしてたし

だから他の封筒から抜いてもこの封筒から抜くことはないはず

もし間違ってたとしても札全部は抜かない

またしてもパパか!?

と疑った


一応あちこち探すがない

結局、パパに問い詰めた

パパは白状しない

しないならと
「ほな財布見せて」

パパも見せる

この前もうないと昼御飯代のお釣りすら返せなかったのに

千円札ばかりが10000円以上入ってる

「ない言うてたやんか!」


「お母ちゃんに借りた」

「いつ?」

「3日くらい前」
「駅で会って」

「お義母さんなんも言うてないで」
「確認するで?」

「…。」
「ほんまは借りてない」

に思わず
「勝ったんか?」

に頷く


今思えば勝ったんか?と聞いたことで真相が闇に葬られてしまった

つか尋問なんかしないでもいいもんを…。

しかしこうやってすぐに嘘をつく

昔からそう

だからその軍資金が月始めに義母にもらったと言うのも信用出来ない

で、もう酒止める気のないアル中と暮らしてるようなもんやわ

と思い、借金した訳ではないが離婚した方が?みたいに思った

これはきっと直らない

んで、土曜日の夜に親友ともいろいろ話して

この前愚痴たれた友達とも話して

娘が寝てからパパと話してみることにした


でも
「もう無理やねん」

としか切り出せなかった

パパは攻撃体制

結局、離婚について冷静に話せる夫婦なんていないと言った

友達が正しかった


(続く)