娘の悪夢

この前、娘がうなされた日のことを突然話した

やっぱり夢を見たらしい

あの時に泣いたんやでと言ったけど

その時は覚えてないと言った

思い出したのか、すぐに言えなかったのか


内容は私がパパと連れだってパチンコに行ったらしい…。

ごめんよ

ほんまにごめんよ

まだ幼稚園だったのにね

ひとり留守番させて、かぁちゃんは走ってた

病気なんて理由にならないのは、親はアルコールだったけど同じ

あの時はほんまに危機感もなくなっていた

麻痺してた

やるためなら、どんな不安も否認した

飲んだり、使ったり、切ったり、売ったり、買ったり

依存症ってほんまに自分でやってて訳が分からない

神さまもなんでこんな病気を作ったのか


最初は意思が弱く、幼さから自分の快楽を求めてしまった

そのうち依存症になってコントロールを失った

一度だけ、今度だけ

いろんなことにそう思った

しかし、欲求が来たら何もかも吹っ飛ぶ

それでも私が回復しようと言う気持ち、底つき出来たのは

娘のおかげ

仲間のおかげもあるけれど、問題意識を持ったのは娘がいたから

だからミーティングに参加するようになって

仲間も出来た


未だに魚屋にやってくる隣のアル中に

自分もアル中になってると言うのに不快感がある

自分も散々、否認してたのに

それよりもっと世間の目は冷たい

今日の診察でも先生に話したが

先生は世間の目のことまで考えなくていいと言った

多分、敢えて不安にならなくていいと言う意味だと解釈した

先生はアルコール依存症のことを知らない人にまで分かってくれと言うのは

間違いだとも

そうだと思う

親しい友人にはカミングアウトしてるし

分かって欲しい欲求もあるが、それは無理な話

自分だってそうなのに、連続飲酒の辛さは分からない

酒での入院も知らない

だから分かって欲しい気持ちはあれど

分かって貰おうとするのは間違いだし

今はもう分かってとは思わないようにしてる

だから分かち合える仲間がいるんだし


とにかく、何年経っても子供を傷つけたことに変わりはなく

その埋め合わせは機会ある度にしなきゃならない

ごめんよ、娘