闇 2

(続き)


エセ優等生は利点があった

先生の言うことを聞いていたら特にうるさいことも言われない

怒られることもない

怒られる恐怖を味わいたくなかったのだ

特別気に入られたいとかもなかったけど

校則も守ってりゃ何も目をつけられもしない

それと、周りのように自分に金をかける余裕もなかったから


何を書きたかったんやったっけ?

脱線しすぎた…。


そんな私がパパと付き合うことになったのは

ACの鼻

会社の組合でイラスト部に入って

そこでたまたまボランティア協会の方の講演を聞くことに

海外で劣悪な環境でのボランティア

その講演が終わった後に組合の地区本部の委員長に声をかけられた

「あんな環境でのボランティア活動ってどう思う?」
「やっぱり女性やから風呂もなかったら厳しいか?」

に私は
「別に風呂は皆が入らんのでしょ?」
「自分だけが臭かったら嫌やけど皆そうやったら別に私は構いません」

とか、言った

それから
「やってみーひんか?」

と誘われたがお局さんの対応が目に見えてたので

やんわりとそれを言い無理だろうと答えた

委員長はお局さんのこともよく知ってたから

説得してくれるとも言った

私は独り暮らしも決まってたし

何か挑戦したかったから

そのフィリピンでの竹の植林ワークキャンプに参加したいと思った


案の定お疲れさんには
「ボランティアやったら海外行かんでも出来るやん」

と言われたが周りが後押ししてくれた


勿論、参加費用などなかったから委員長が出してくれることになった

ポケットマネーで

申し訳ないから断ったが

それでも女性の最初の参加者になって欲しいとえらく期待されてしまい

ご厚意を受けることに

んで各営業所からだいたい一名なのだが

うちの営業所はパパもいた


それから組合で働いてた10歳上の女性も一緒に行くからと

紹介されて、たまにその3人で遊ぶようになった


その女性の家まで買ったばかりの中古車で送迎もしてくれて

車の中でいろんな話をした


(続く)