嫁姑戦争、終戦? 4

(続き)


私達のパジャマも買って、お箸も買って迎えてくれた

まだ携帯もなくポケベルの時代

大阪の家を連絡先にしてパパとは連絡を取った


付き合って3ヶ月くらいの時

お好み焼き屋さんで会長と二人になった時に聞かれた
「結婚する気あんのか?」

私はこれでもかと言うくらい自己評価は低い

今よりもっと低かった

それは母親が精神病だし

何より私は身体障害者

そんな奴が結婚なんて望んでいいと思ってはいけない

そう思って生きていた

だから強がって
「ないです」
「親も失敗してるし」

その他にも何やらいろいろ並べた

真意は伝えずに


それから遊びに行っても二人から無視が始まった

私もすぐ察したが何が原因かはわからない

パパだけこいと言う日があって

私は
「いかんとって」

と泣き崩れた

パパは
「話を聞いてくるだけやから」

と言ったけど、私はもうパパとは終わりなんだと思った

布団の中で泣きながらパパからの連絡を待っていた


パパから聞かされたのは
「あんな女とは別れろ」
「お前の車を足にしてるだけや」
「遊ばれとる」

と言うものだった

付き合って3ヶ月で、しかも二十歳で

結婚問うなよ

と怒りもあるが

それよりも見捨てられたことが悲しくて泣いた

親の飼っていた犬にももう会えないと

無視された時に心の中で別れを告げてきた

パパとも別れた方がいいと思ってそうしようとした


独り暮らしでは耐えられなくて親友の家にしばらく泊めてもらっていた

パパに現場で記帳してと預けていた通帳を返しにきた

パパも
「お前が別れたいなら諦める」

と言う

私は別れたくはなかったから

結局、もう二度と会ってくれるなと約束させて

そして結婚もした


娘が生まれ、パパは親が離婚した時に奈良の親から

「もう母親は忘れろ」

と言われて封印した

隠れては会っていたが隠れてだった

転職までの20年

パパは隠し続けた


私はそれまでの間に会うなと奈良の親と同じことをパパにした


(続く)