やっと眠れた 3

(続き)


パパの親が離婚した時

パパと兄貴は義母が連れて出た

それを実家の父親が連れ戻しにきた

義母はホテル住まいをして別れた旦那から子供を連れ戻されるのを阻止しようともした

パパはその時の不安を私に付き合ってすぐの頃には言った

大阪のホテルから奈良の小学校にも通ったと言ったか?

あっちいったりこっちいったり

大人の中で何も言えなくて不安だった

兄貴が居たから何とか我慢できたと


義母だって簡単に子供を捨てた訳ではない

そのくらい愛している

だからパパが大手を辞めると言った時に

自分の出来る方法で助けようとして助けた

でもそれはパパの精神的な親離れにはならなかったから

所帯を持っていたので揉めた


パパも言う試練なんだろう

子供のうちにやるべき親離れ子離れ

それを私らはこの歳になってやらなきゃならない

体は大人になってしまっているから簡単にはいかず

激しい有り様になる

結局パパもACなのだ

自分を抑えることでその場を乗り切る方法が

パパのサバイブだった

食いぶちが必要だったからと

木曜日の混乱メールにもあった


怒りや恨みももちろんまだある

けど、そんな親の気持ちも理解していたつもり

だから今まで良い嫁ではないにしろ

娘にも当たり前だと思わず感謝することも教えてきた


義母も途中から子育てしなかった

出来なかったから

本当の子供の成長の手助けの仕方が分からないんだろう

それはずっと思ってたこと


私にも本気で優しくしてくれたのも分かってるから

我慢してきた

ただ、会長は違う

義母の手前でモノを言ってるのは見抜ける

パパもそれは分かってたけど

何処かで私らも親として信じ過ぎた

血より汚いものはないと奈良の義母は言うけれど

奈良の義父との暮らしの中での実感なんだろう

連れ子よりやはりパパ達ってのが

何処かに見え隠れする

義父にしたら無意識で

同じ息子達と扱ってきていても

結婚や孫の誕生の際のお祝いに現れたりしたと

人類、皆、兄弟とはいかないのが人間の愚かさなんだろね


夢の終わりは土砂災害

水に飲み込まれる場面

今の暗示かな