安心して眠れることの大切さ 2

(続き)


19歳の時に母は交通事故に合った

酔ってビールを自転車で買いに行って車に跳ねられた

弟が親友の家にいた私を慌てて呼びにきて

私も慌てて病院に行った

心配と怒り

事故現場も通ったがかなりの出血

病院に着くと同じクリニックに通う叔父が先にいた

私は怒りから母の充血した目や腫れた顔を見るなり
「汚い顔しやがって!」
「跳ねた方が気の毒じゃ!」

と第一声吐き捨てた

それを聞いた叔父はさすがに怒り

それから喧嘩した

もう叔父の家にも逃げられなくなって

その後騙されることになった保険屋の時にも相談も出来なかった

相談したのは実家に泊まった時に父親のつもりでいた

子会社のオッサン

その前に実家に弟もいるからと安心して泊めたアホな私は

オッサンに体をまさぐられて

それからは父親に裏切られた気持ちになって

連絡も経っていたが、もう誰も思いつかなかった


家には入れないと天王寺駅前で、それを知る弟も連れて

相談した

オッサンも判断を誤ったから騙されて

うちがもらった保険金は保険屋の懐に入ってしまった

自分の無知を呪った


その相談の後もオッサンはうちにこようとしたから

駅で、体まさぐったから絶対あかんと言った

「そんなことしてない」

と言いまだしつこく来ようとするから

恥も捨ててわざとデカい声で
「パンツに手を突っ込もうとしたやないか!」

と言ってやった

周りの人も振り返っていたし

我ながらなんちゅうやっちゃである

けど、そこで言えたからそれからは電話はしつこくあったけど

家に来ることもなかった

こちらも勿論、それから連絡することはなかった

弟もかなりなついていたから

私から聞かされた時は
「聞きたくなかった」

と涙を流した

普段喧嘩ばかりの兄弟でも

こんな時には姉思いな弟だった

オッサンも私と同じくらいの歳の娘がいるというのに

と弟と二人して嘆いたのを思い出す

19歳にもなってそんなことも考えられなかった私

弟と二人して父親を求めていた


(続く)