見透かされてます 1

「かぁちゃんに、ひとつだけ言いたいことがあんねん」

昨日のミーティングの後のお茶

店を出る前にソーバーの長〜い仲間に改まって言われ

『なんやろ?なんか失敗したやろか?』

と一瞬にして頭の中にそれが浮かぶ

「スイッチ切りや」

は?

あぁ…。

「そうなんですよ。切れないんです」
「寝てないのもあるけど、ずっと頭ん中が走ってる感じで」

分かる人には分かる

しっかり見透かされている


ミーティングにて

司会をしていたが、仲間の話に聞き入ってたことと

少しボケ〜っとしてた

そしたらその仲間がお茶を入れた時に、ポットのお湯が少なかったのか

入れに行ってくださった

『あ〜。また気がつかんかった!』

と戻られてから会釈


フェローの最中

煙草を吸う仲間の席と行ったりきたり

皆は気を使わず吸ったらいいというが

私は煙が吸わない人に流れていく度に気になって仕方ない

自分は吸う人間だが、人の煙は臭いから

昨日は子連れだったのだが

仲間の子供さんも来ていたので

娘達はかなり離れた席にいた

仕切りもあるから、私は覗き込みつつ、何度か様子を伺う

お店に迷惑かける行動をしてないかが気になって


それから仲間の話を聞きながらも、あれこれ考えてた

お店の閉店は22時

元々、喫茶店は昔っから苦手

食べたり飲んだりが終わったら、出なきゃならない気がするのだ

多分、時計を見始めたのは21時25分くらいから

仲間との時間が嫌だからでなく
(嫌なら断って帰る)

楽しいからこそ、終わるのが惜しく時間が気になる

これはもう、若い時からだ

何度も何度も時計を見つつ

適当な時間にトイレも済ます

子供達にも、そろそろ片付けてとか言いに行く

お店の人にも、厄介な客と思われてないか?

何回か顔色伺い

ほんで仲間に帰る間際に言われたのだ


自分でもわかってはいるが止まらないのだ

頭ん中が走ってる感覚

仕事から帰っても洗濯や子供の都合に合わせて時間の逆算

「真面目やから」

と言ってくれた仲間もいたが違うのだ

スイッチ切りやと言ってくれた仲間の言うように、強迫観念


(続く)