見透かされてます 2

(続き)


ほんとに正しく強迫観念なのだ

真面目ってのも多少あるかも知れないが、自分でも病的だと思う

仲間の中でさえこれなので

職場などではもっと酷い

私はキョロキョロよくする

自分が気のきかない奴ってのを勤めていた若い時に気がついたと言うのと

お局さんに言われたのもあって

常に周りに気を配れなきゃいけないんだと学んだから


私は子供の時は結構マイペースで、集中したら周りは見えない質だった

子供なんてそんなものかも知れないが

そういう集中した時間ってのは充実してた

だけど大人になってからはもう、その集中するって感覚を味わってないような気がする

そらそうだ

あれもこれもと気になってるから

仲間が言うように強迫観念から

『仲間の話、お店の人、子供達の動向、時間』

それらを全て把握して、気を配れなきゃいけない

その強迫

気を配れなきゃ、失格みたいな

これはほんとに常にある

たまに気を抜いたら、ほんとに気のきかない奴だから

人の中で心の中で自己主張をして

ここは私もしんどいから甘えるって決めてても

時折誰かに指摘されたりする

猛烈に恥ずかしくなるし、やっぱり気を抜いたらいけないんだと再認識もする

だから鳥みたいにキョロキョロする


だけど仲間が言うように、スイッチもたまに切らないと人間は持たない

持たないのにスイッチ切れないもんだから、持たないのだ

そのしんどさは家族に向けてしまう

『私はいつもこれだけ気を回してピリピリしてるのに
何でオッサンは家におったらそんなリラックス出来るんや?』

と怒りにもなる

私は家に居てもスイッチ入りっぱなしなのだ

いつもぼやきに書いてもいるが

子供の寝る時間に合わせて逆算をしてるから

そらもう朝からずっと

その走ってる感覚は寝る時が来ても止まらない

だから寝るのも下手なのは当たり前

完全に病気の部分


何を恐れているのやら

やはり人からの見捨てられ不安だとは思う

気のきかない奴だから、それをどうにか取り繕うのだ

私が生きてるだけで疲労するのも

スイッチのオン、オフが出来ないからかもな


(続く)