妄想爆走 3
(続き)
聞かれても適当に受け流す技術がない
だから魚屋に行ってた時、辞めてからも、いろんな隠し事に罪悪感と恐れがまだまだある
子供の時から基本、隠し事出来ない
父親との約束が重た過ぎ、1年半経ったある日突然
押し潰されそうになって、堪り兼ねて泣きながら母に告白した
父親が大事にしていた雉の剥製
父は猟が趣味で自分の仕留めた獲物だった
剥製にして雉以外もいっぱい狭い家に飾ってあった
その雉の剥製をお金に困った母が知り合いに買い取ってもらったのだ
父と面会の時、何の気なしに話たら、残念がった
父は後日電話してきて
「弟はまだ小さいから約束守れない。
○○ちゃんだけ大和川に遊びに行くことにして、その人の家に連れてって欲しい。
お父ちゃんの大事なもんやから取り返したい。」
そう言われた
私は実家も大阪市内の子
だけど武庫之荘と言う駅名を覚えていた
その人のうちはちょっとした豪邸で線路から比較的近かった
その人の家でスケッチしたりお姉さんに遊んでもらったから
昨年夏にワーカーに少し話したかもしれない
弟は
「何で姉ちゃんだけやのん?ずるい!」
と泣いた
私は複雑さと緊張とで家を出て父とその人の家に行った
武庫之荘からは殆ど間違うこともなく道案内をして
隠し事出来ないんだよ
かなり話脱線したけど
駄目なんだわ
アノニマスは守っている
完璧には出来てなくても、ミーティングの個人の話などは後から話題にすることもしないと
ミーティングの前の決まり文句にあるように守ってる
ACグループよりAAは守られてないみたいだけど
その難しさも人に相談するまでに時間がかかる要因ではある
見極め難しい
とにかくテンパったのだ
だけど、理解された経験が出来た
それはセルシンよりも素早い効き目だった
医療者に泣き言言って、電話を切ってから
整体の先生が来る日だし、混乱した頭でとにかく物をパソコンの部屋に押し込んだ
いつものように
掃除機はいつぶりか?
いろいろ回想しつつ、祈りにも変えつつ、没頭してかけまくった
(続く)