追い討ちかはたまた 2

続き


あの震災の後すぐ、いろんな心配はした

こんな国難なんだし、うちみたいな零細企業が持ちこたえられるか?と

だいたい、いろんな工場は被災地に集中している

車の工場や煙草の工場もそうだけど

旦那の仕事に関わる電話機の部品やらの工場もそうだ

それは旦那から聞いていたが、旦那はメーカーからの言葉を本気で信じていたのか?

そう思い込みたかっただけなのか?

考えても仕方ないからか?

本人に突っ込んで聞いてないからわからないけど

「メーカーは『うちは品物出せる』って言ってるところがあるって」

を言い続けていた

一昨日までは

火曜日だったかにメーカーから
「すみません、来月くらいから品物入らなくなりそうです」

と、とうとう言われたとか

旦那はとりあえず工事するには、今を乗り切るのにオークションでも中古でも

とにかく品物確保を考えたが、ここでまた昭和初期の頭ガチガチ登場

「新品でないとあかん!」
「海外から仕入れてるあのメーカーを使える会社はそうそうないから大丈夫や」

その自信はいったいどこから?

「そんなこと、よその会社かて乗り切るのにみんな考えることや」
「だから会長にはもう言わずに自分であちこち調べて仕入れてる」

とか

「それでも中古市場もいつまでも持たないだろうし」との心配が残る

それは会社が持ちこたえられなくなることも意味する

魚屋が魚なくて商売出来ないように、電話機設置工事会社が電話機なかったら仕事にならんから

あ〜あ〜

ドツボだよ


あれこれ心配し過ぎても仕方ないからとか、プログラム的ものの考え方では言うけども

経営者はそれは言ってられんだろ?

あらゆる事態に対処出来なきゃ、従業員も守れないんだから

平成の不況に加えた大震災だ

関西は被災してないし、なんら変わりない生活は出来ている

だけど、こういういろんなところに影響が出て

結果的に生活が難しくなってくる

だから国難て言い方は的を得てるんだろう

まぁ、不景気も震災も影響のない生活をしてる人もまだまだたくさんいるけどさ

うちはもう震災前から傾いてたし

ほんとに危ないね


続く