夜は嫌い 3

続き


そして、夜はやはり怖くなる

もう心配しなくていいはずなのに怖くなる

昔ながらの不安感

何度も書くくらい、不安


ゆかんや通夜、告別式も泣きっぱなしではなかった

笑ってた場面も結構ある

周りに人が居たからもあるが、いろいろ納得出来たからだと思ってる

まだ、告知もこの7ヶ月も、看取りも葬儀も夢みたいに感じる時もあるけど

離れていた時間が長かった親子だ

これもまた仕方ない

どこかに入院してる気がするのも、時間が経たないとなくならないだろうな


そうそう

最後、棺の蓋を閉める時に、冷凍庫からガリガリ君3本も入れられた

会場は葬儀会社の2階だったのだが、先に書いたように控え室みたいな所だった

祖父の時に控え室としていた部屋より小さかったくらい

なので娘も言ってたが、最後棺の足元と冷蔵庫とは1メートルくらい?

この会場にして良かったと心底思った

普通、なかなかガリガリ君は入れられないもんな


通夜の焼香では娘はいい仕事して吹き出させてくれた

娘は緊張してたから、笑ってやったらいけないんだが

後から「おばあちゃんも笑ってくれてるよ」とフォローしといた

焼香のなんて言うのかど忘れ

つまんで入れるやつ

あれをちょっとバラまくし、それよりも

ドバッ!

3回ともドバッ!

モクモクモクモク…!

ほんと母は畳の部屋なんか10年以上ご無沙汰だったし

いい会場でお別れ出来たと思う

病院付属の葬儀会社ならこうはいかなかった

話しだけでもにゴリ押しで、なかなか放してくれなくて

母を連れて帰るのに手間取った

でも私の自宅近所と決めてたのは、娘のこともあるしいつでも帰ってこれるから

まさかこのビルで出来るとは思ってなかったが、同じ町内だったから迷わず決めた

しかも、いろいろ無茶も聞いてくれたし

布団の手配も通夜の数時間前でも出来た上

自宅にも運べるならの要望も了解してくれたり

結局運ばないままにせよ、いろいろ融通ききすぎなくらいだった

アットホームな葬儀が出来た

祖母は
「もっとこうしてやったら良かったと思わんで済んだか?」

と聞いたけど、充分母も喜んでくれてると思う

また祖母に費用返してかないとね