表現が出来ない 3

(続き)


私は幻滅しながらも、やっぱり旦那を捨てたり、今の暮らしを手放そうとは思ってない。

やっぱり、病気がそうさせることもわかってるから。

それでも旦那の人格自体が嘘つきなんだと思ったりもしてしまう。

だから毎回腹を立てる。

家族だから仕方ない部分もあるし、私は人間が出来てない。

人格形成に失敗した私から見ても、今回の旦那は大の男としては

あまりにみっともなくて泣けそうだ。

ご飯のおかずなら軽く5杯は食べられるくらい。

『あぁ、自分もこうして嘘をついてきたし、今もついてるんだなぁ』と。

感情的になる場面も勿論あったが、旦那の辻褄の合わない言い訳が

あまりにもだったので、思っていたより冷静に話せた。


それでもだ。

まだこの先も一緒に生きようと思うからこそ

正直になることから回復を目指して欲しい願いがある。

ワーカーにもズバリ言われたように、正直さが回復には必要不可欠。

言えないことは人間誰しもあるけど、何もかもってくらい嘘で塗り固めて苦しくないのかなぁ?


旦那はまだ勇気も出ないとかぐだぐだ言ってたが

私の気持ちは2週間近く前と変わらないままで

最終期限を切ることになって

「明日は仕事?」
「なら明後日の日曜日」

土曜日の今日には親の予定を聞く電話を入れてと言ってあったが

21時半を回って仕事から帰って、結局自分では電話出来ないらしく

ご飯を食べたらスネてしまい

娘の部屋に引きこもった。


私にしたら、自首の方がと今日まで待ってきた。

本人にもそう伝えた。

大の男があまりに情けないし、プライドもあるしと。

「プライドも何も、どうでもいい」

で、テンパる時みたいに、気持ち悪くなって22時半も回っていたのだが

溜め息をついてから、娘の携帯から会社義母に電話した。


(続く)