選択肢はひとつでなく

やっぱりスポンサーというのは、スポンサーなんだなぁ。

愚痴愚痴を聞くのが鬱陶しくなった?なんて不安もちらりとわくけども

そんな無責任からあのようなことを言う人ではない。

私ってば、スポンサーや仲間すら信用出来なくなりかけてるか?

というか、今があんまり人を信じられないからだけど。


スポンサーにあれこれ先に書いたような話しをした。

だけど自分の深い部分はなんとなくわかってて。

そこに触れたら現状をまた変える大変さも伴うわけで。

それから逃げつつ、くだだけ巻いてた。


スポンサーに
「今の仕事、2年やってきて向上心とか自尊心が上がることってある?」

と、私がほんとの深い部分に触れかけたら聞かれた。

ちょっと考えもしたが

「ないですね。」

そう、自尊心がすり減ることはあっても、自尊感情が上がることはない。

今の痛みだけでなく、過去からずっと。

「2年やって自尊感情傷つく仕事なら、辞め。」
職業訓練校強く勧めるわ。」

と。

辞めたい辞めたいと言ってたのに、いざそう言ってもらっても辞められない私。

それは正直に伝えておいたが、ポロリん泣きながら

「その選択肢はなかったから、選択肢はたくさんあるってわかっただけ助かりました。」

と。

辞める辞めると言いながら、私の中に辞める選択肢はなかったのだ。

自分で許可を出せないから。

スポンサーが出してくれただけで、少し軽くなった。

すぐには辞められないし、1時間延長もするんだけど。

1年契約とはいえ、いつでも辞める権利もあるんだからと。


身体が辛い。

子供が、母が。

子供の学校が。

仕事がなかったら時間を増やしても仕方ない。


どれだけ理由をあげつらった?

全部誰かに自分が見て見ぬふりをしている部分をどうにかして欲しかったんだよ。

本能的に見ないようにしてたから。

先にも自分で書いてたやん。

所詮、負け戦。


勉強も嫌い。

これも自分にあった勉強をしたことがないんだろうと教えてもらった。

以前、ワーカーに言われたっけ。

「学ぶ機会があれば、身に付けられたでしょう。」

みたいなこと。

高校の担任の先生が勉強できる環境じゃないと就職を勧めるくらいだったもんな。

学ぶ機会はいくつでもあるのに、余裕もなくて諦めたし。

いや、勉強はほんまに嫌いなんやけど。


仲間と昔、お茶の席で言われたっけ。

社員時代の話しが今と変わらず変だったんだが

「かぁちゃん、7年もよう続けたなぁ。」
「辞める選択肢なかったやろ?」

いつだって私には辞める選択肢はない。

自分で自分を追い詰めて、ギリギリになっていろいろ理由を探してからでなきゃ辞められない。

だからバイト時代の弟に腹が立ったし。


私が就職した頃は20年も前で

まだまだ終身雇用神話が当たり前の頃。

退職、転職するやつは根性なし、みたいな。

私の頭もガチガチだからな。

それが抜けないから転職した旦那にも恨みを抱いてきたし。


安定はしてるけど、自尊心と引き換えにして働いてたとはなぁ。

そら頑張って、頑張って、すり減ってボロボロにもなるわ。

辞めたい辞めたいとこれほどまでになんで思うか?

やっと自分の本心が見えた。

いろんな理由はある。

安定もそうだし、見栄もそう。

その中で頑張ってたら正当と言わないにしろ

それなりに評価はあるかと思って更に頑張ってしまう。

だけど私は障害者で。

やっぱりスタートラインにも立ってないことを事あるごとに知らされる。

凹む。

ほとぼりが覚めたらまた挑戦。


今回あり得ない条件できたこのパートの話し。

障害者枠というコトに過剰反応したのも

過去と変わりなくて。

いや、過去の嫌な経験が呼び覚まされるからこその過剰反応で。

宿題が終わってなかったんだわ。

だから神さまがまたあり得ない設定で今の職場に戻した。

たまに思ってたんだよ。

『何を気付けばいいの?』

って。

『何のやり残しを片付けさせようと与えたんやろう?』

って。

旦那の転職に対してでもあったけど、どうやらそれも決定的でない。

なんやろ?なんやろ?

考えてた。

そしたら先週の火曜日に過剰反応した。

それからも考えてた。

ひとりで。

最後に仲間に助けてもらった。

やっぱりわてらはひとりで考えててもダメなんもわかった。


しかし、自分に突っ込みたい。

すぐわかるやろうに、と。

それだけ自分が障害者というコトを受け入れきれてないんよな。

恥なんだわ。

それを否認するもんだから見えてるのに見えないの。

これ、普通の機能家庭で育ってたら?

ここまで遠回りして傷つくこともなかったんかしら?

とか、考えても仕方ないことを考えてしまうのも仕方ない。


とにかく、辞める選択肢がやっと自分に加わった。

まだまだすぐでもないし、欲ともせめぎ合うんだけど。

選択肢になかったのが加わったというか、加えていいと思わせてもらっただけ助かったし。

最近気がついたのは、私の楽しいとかキラキラしてた人生が終わったのは

6年生の夏までだったな〜ってこと。

ずっと頭に霧が、胸に靄がかかって生きてきた気がする。

だから晴れないなら早く死にたいと思ったんだろう。

人生に選択肢が他にもあるらしい。

もうちょっと生きるわけか?

いや、やっぱり働くのは懲り懲りだわ。

向学心もやっぱりないし。

じゃあ何をもがくんだろうな?

自分のことが一番わからんもんだな。


とにかく。

私があれこれ望むことは恥ずかしいこと。

それがバレたら更に恥ずかしいこと。

というのはどうやったら取れるんかしら?

やっぱり自尊心を高めてくしかないわけ?

もう頑張りは疲れたんだけど。


さぁーっと時が流れて、もっと婆になって

棺桶に入ったらいいじゃない。

頑張るも頑張らないも同じ時間だし。

やっぱり私は疲れてるんだわ。

それもかなり。

あちこち痛みは感じてたのにね。

何のサインかすら分からないんだから。


そうか。

自尊心すり減らしながら働いてたんだ。

そらぁ辞めたいわなぁ。

世間体のいい企業で、子供時代の惨めさを埋めようとしたんはわかってたけど。

それもまた仕方ない。

全部、私。

必死に生きてるやんね。

死にたい言いながら。

私はどうやら、天の邪鬼らしい…。