一難去ってまた一難

癌もここまでくると、少し上向いて見えても状況はまたすぐ変わってしまう。

母の時に経験して知っていても、期待してしまうものだ。


昨日は午前中に発熱してたらしいが

モナカ食べて、入院以来初めて外の風にも当たる気持ちになった義父。

今日は旦那が来るのを待っていたら、11時くらいになった。

行ってみたら酸素マスク…。

一同固まる。

意識はあるが、また夜中から発熱と酸素濃度の低下とで酸素マスクをしていた。


主治医はいなかったのだが、看護師が数人出たり入ったり。

同じ課の先生が変わりに診察。

お昼ご飯を持って来られたが、しんどいから断るかと思いきや食べると言う。

痛み止めの麻薬の点滴は外れて、飲み薬になってから少し食欲が戻っている。

少し食べてたら他の看護師が、検査が入るかもっていうのと

誤嚥の可能性があるから止めてくださいときた。

聞こえててもまだ食べる。

と言っても食べ始めてから5口くらいだったけど。

義父は「お腹空いてる?」とナースに聞かれて頷いていたが

「聞いてみて大丈夫ならまた温めます。」

に納得してご飯をおいた。


肺炎の可能性があるから、ベッドのままレントゲン。

やはり少し肺炎だったので、絶食に。

しばらくして何か話しているから、口元に耳を近づけたら

「ヨーグルトだったらいいんじゃないかな?」

あぁ、せっかく食欲があるのになぁ。

なんで体力つけなきゃな時に。

これは後から主治医も痛いところだと旦那に言ってたらしい。

食べ物が肺に入ったらしんどいことになると変わりの先生が言ってたことをまた伝えて

肺炎が楽になれば呼吸も楽になって

そしたら咳込みもなくなるから、それまでちょっと我慢してと。

本当にまた食べられるようになって欲しいのはみんなの願い。

病気に負けることになろうとも

旦那もそうだが義父も食べることが好きだから。

今、吐き気が楽で食欲もあるんだから。


後ろ髪引かれつつ、一泊移住から帰宅する娘の体調も気になるし

旦那がいるしと、13時前に病院を後にした。

ちょっとライフにも寄ったら15時に。

やはり快速はいいがローカル線は時間がかかるし。


帰宅したら少し寝ようと思っても、寝られたもんでなく。

娘の帰宅予定時刻とも、にらめっこしながら洗濯などしてみたり。

娘は1時間以上到着が送れたとかで、でも元気に帰ってきた。

そのちょっと前に保健室の先生から

「お母さん、無事でしたよ〜。全部参加出来ました。」

と報告電話をいただいていた。

担任にもまた後日お礼を言いに行こう。

電話で呼ぶのは逆に申し訳ないし。


現地についたら山道を1時間のオリエンテーリングも出来たし

朝も保健室の先生が少し前に起こして服薬促してくれて

40分くらいは遅れたものの、朝食も間に合ったとか。

やはり興奮状態の火事場の馬鹿力ですな。


帰宅してから週末課題と宿題もさっきまでやっていた。

明日からちょっとダウンが怖いけど、梅雨だし無理はさすまい。

入院になったらクラスがシャッフルだもんな。


旦那は昼過ぎに来ると思ってた主治医が夕方にきて

2時間も話しを義母と聞いたんだとか。

今の肺炎の原因がわからないながら

抗生物質誤嚥に効く点滴はする。

ただ、癌性の肺炎なら効かないので、今後の治療方針としてのインターフェロンはどうするのか?

家族で決めて欲しいとのこと。

体力がないと、この治療は寿命を縮めてしまうから。

精神的にもまだ、ちっともにこりとも出来ない状態。

発熱も伴うのは、肺炎が治まってからとはいえまた辛い話しで。

結局、意見は聞いても決めるのは義母と旦那になりそう。

兄貴は木曜日の夜にやっと電話をかけてきた。

あれこれ手続きも済んでるものの報告をしたら

「ご苦労さん、ありがとう。」

と言ったらしく、私は驚いた。

電話してきただけで驚きな人だから。

でも昨夜、義母の家に泊まってたら教えてくれた。

義母の長男が一言言ってくれたらしい。

いくら兄弟でも礼も言うときって。

あぁ、そういうからくりがあってのことね。

やっぱり自ら察して、言うことが出来たわけではないんだ。

まぁ、うちはとにかく知ってて欲しい話しを

メールを見たか見ないかの返事はして欲しいのと

自分で決められないなら、こちらが動くことを承認してくれたら

無駄にイライラしなくて済むんで。

そのお願いだけよね。


旦那も今日明日で引っ越しの物件探しのつもりで行ったらこの展開。

今夜は旦那が義母のそばにいる。

私はまた明日、ひとりで病院に行って落ち合うことにした。

娘は無理させず置いていく。


もう次々と休む暇もなく、考えることだらけで

旦那も義母も参ってて、私も一緒に参ってて。

義母のうちもモノが凄くて、昨夜私も手伝って下駄箱から捨てを始めたら

案外義母は思い切りも早いしよいしで、ガラガラに。

勢いついてあちこちのタンスも。

今朝も旦那を待つ間にあちこちのタンスも。

リサイクルショップに持ち込めそうなモノだけ預かる。

大した金額にもならないし、義母もいらないとは言ったけど

そこらは一応きちんとね。


しかし、このタイミングで肺炎で

やはり自宅療養も厳しいし、義母も自信もないし。

どのみち義母もいつまでもあの家では暮らせない坂の上。

もうほんまにわけわからんわ。

母の時は最初っから緩和ケア目指してたんで。

手遅れは悲しいながらも、選択肢が狭い範囲で。

効かない可能性が高くても、治療の効果もあるかも知れず。

旦那も私によく丸投げしてばかりな人だから

今回はほんまによくやってるわ。

頼りにしてた兄貴は皆目アテにならんかったし。


ほんまに闘病。

読んで字の如くやなぁ。