怒り 1

今、無性に腹が立っている
 
怒りの中にいる
 
確実に怒りで物事の正確な判断能力をを欠いている
 
 
この感覚の中にずっといたらやばいのは分かる
 
怒りで自分を見失い、その事にとらわれ身動きが出来なくなっていく
 
そうなるとまた行き着く先は鬱状態
 
今度こそ這い上がれないかもしれない
 
 
最近は「どう死ぬか」を考えるのではなく「どう生きていくのか」
 
を考えるようになってきた
 
だけど私の中に根強く残るアディクションへの渇望
 
欲求を通り越して渇望である
 
 
これを乗り越えるためにはどれだけのパワーを要しているか
 
 
鬱状態から抜けて半年と少し
 
最初は調子が上がったのが嬉しくて、足取りも軽かった
 
でも、気分は上がっていても私という人間の根本はなんら変わっていなくて
 
その性格や生き方を見つめようとすると、とてもしんどい
 
 
院内のアルコールの方のミーティングにも参加するようになって
 
アルコールの事だけに集中して話すのは、私にとっては難しい
 
それはやはりクロスアディクトだからだ
 
 
クロスのミーティングでは二次嗜癖の物質依存に対してだけでなく
 
一次嗜癖の人間関係嗜癖にも触れる
 
それは自分を掘り下げて、膿みを出す作業でもある
 
 
2年前にクロスのミーティングが立ち上がるまで、私はひとりぼっちだった
 
ACとしてのメンバーシップを失ったわけではなかったが
 
私は自分のアディクションでACグループからはみ出した
 
それからは物質に依存し、旦那に依存し生きてきた
 
でも、結局それにも無理が生じて私は自殺を図った
 
あの時はあれで死ねると思っていた
 
知識もなかったから
 
 
それでもある抗躁剤は腎臓に障害が残るかもしれないと言われ
 
紹介状を持って入院した
 
それから、旦那がいうには、昏睡状態に入ったという
 
ICUに数日いて結局生き長らえてしまった
 
自ら命を絶とうと決心したあの瞬間は、あの総毛立った瞬間は忘れる事が出来ない
 
  
誰にも理解されないというあの感覚
 
周りは敵ばかり
 
果てしない孤独
 
生き地獄を生きてきて、今尚更に、地獄を生きろと言われているようで
 
自分の力ではどうにも出来なくなっていた
 
 
(続く)