いつまで痛い? 1

母からまた電話があったから、はっきり言ってやった

「もう私は死んだと思って二度とかけてこんとって!」



埋め合わせのステップなんか絶対に踏まない!


生理もまた一週間ほどしたらくる

だから今、余計に感情のコントロールがきかない

パパがいなくてほんまに良かった

絶対当たり散らすから


娘の前で号泣してしまった

娘に聞かせる話ではないんだが

娘には何故泣いたかは説明しておいた

娘にどうにかさせようとは思ってないことも含めて

困らせてごめんと


母は私におぶさってくる

自分は母親として私を守らなかったくせに

それが許せない

恨みを抱え続け、思い出す度また過去の痛みを再現してる

まだ傷口からは血が出てて

かさぶたにもなってない

なのにあの女は傷口に塩を塗るようなまねをする

私はもうこれ以上傷つきたくない


母親が多分、鬱で寝込んでたから私は4年生だった

斜め向かいの同い年の幼なじみの弟は、私の弟と同い年だった

皆でよく一緒に遊んだ

あの時も皆で少し遠くに自転車で遊びに行き

私は友達の弟を後ろに乗せた

怖がってたのに私はお調子者だったから

自転車をたちこぎして友達の弟を落としてしまった

振り返った時には顎から落ちて、でんぐり返しになっていた

かなり大きな怪我をさせてしまい

私はうろたえながら友達の家に謝りに行った

帰宅してから母に話して
「お母ちゃんも謝りに行って」

とお願いしたが母は動いてくれなかった

私は何回もお願いしたのに


その常識はずれな行為に友達の祖母が怒ってうちにきた

母と玄関先で話してるのを奥で聞いてた

母は友達の祖母に言われた言葉に腹を立てて後から私にこう言った
「あの婆さん、何で自分の弟乗せへんかったんて言うねんで」

当たり前の意見やんか!と私は思ったがショックが大きくて泣くしかなかった


次の日、私は学校を「しんどい」

とずる休みした

母は友達の祖母に常識はずれだと言われてから

カステラを買い謝りに言ったが

「欲しくて言った訳じゃない」

とつっかえされた

「くじらのすけちゃん達で食べて」




(続く)